「この取引先との契約条件を確認してほしい」——上司や営業部門からこんな依頼を受けたとき、すぐに該当の契約書を見つけ出せるでしょうか。
管理部門が扱う契約書は、年々増え続けます。取引先ごと、契約種別ごとにファイリングしていても、数百件、数千件と蓄積されれば、目的の契約書を探し出すのに何分も、場合によっては何十分もかかるという状況は珍しくありません。
本記事では、契約書管理の典型的な課題と、電子化によってどのように解決できるのかを具体的にご紹介します。
紙の契約書管理で起きている3つの問題
1. 検索に時間がかかりすぎる
紙の契約書は、キャビネットやファイルボックスから物理的に探し出す必要があります。ファイリングが完璧でも、「この取引先との契約は複数あるが、更新前の条件はどうだったか」といった横断的な確認には時間がかかります。日本法務システム研究所の調査では、契約書の検索・確認作業に管理部門が年間200時間以上を費やしているというデータもあります。
2. 更新期限の見落としが起きる
契約書の中には、自動更新条項がついているもの、更新期限が設けられているものなど、期限管理が必要なものが多数あります。紙での管理では、更新期限をExcelなどで別途管理していたとしても、元の契約書との紐付けが煩雑になりやすく、見落としのリスクがつきまといます。
3. リモートワークで閲覧できない
テレワークが普及した現在でも、「契約書を確認するためだけに出社する」という状況は依然として残っています。紙の原本が社内にしかなければ、リモートからの閲覧は不可能です。
契約書電子化のメリット
キーワード検索で瞬時にアクセス
電子化した契約書にOCR処理を施せば、取引先名、契約日、金額、特定の条項文言などで全文検索が可能になります。「〇〇株式会社との秘密保持契約」を探すのに、キーワードを入力するだけで数秒で見つかります。
契約台帳との連携が容易に
電子データであれば、契約管理台帳(Excelやシステム)とファイルのリンクを紐付けることができます。台帳から該当の契約書PDFをワンクリックで開ける環境を構築すれば、検索効率はさらに向上します。
場所を選ばず閲覧可能
クラウドストレージやVPN経由で社内サーバーにアクセスできるようにすれば、テレワーク中でも契約書の確認が可能になります。アクセス権限を適切に設定すれば、セキュリティを維持したまま利便性を高められます。
契約書電子化を進める際のポイント
現行の契約書から着手する
過去すべての契約書を一度に電子化する必要はありません。まずは現在有効な契約書(特に更新期限が近いもの)から始めることで、効果を早期に実感できます。
ファイル命名規則を統一する
「取引先名_契約種別_締結日」のような統一的な命名規則を設けておくことが重要です。これにより、フォルダを開いた時点で中身が一目で分かり、検索効率も高まります。
機密レベルに応じたアクセス制御
契約書には金額や取引条件など機密性の高い情報が含まれます。電子化と同時に、閲覧権限を部門や役職に応じて設定することで、情報管理の強化にもつながります。
原本の取り扱いルールを決めておく
電子帳簿保存法のスキャナ保存制度を活用すれば、一定の要件を満たすことで原本の破棄が可能な場合もあります。ただし、契約書の種類や取引先との取り決めによっては原本保管が必要な場合もあるため、事前にルールを明確にしておきましょう。
よくあるご質問(FAQ)
Q. 製本された契約書も裁断せずにスキャンできますか?
A. はい、原本を傷めない非破壊スキャンに対応しています。製本された状態のまま、裁断せずに電子化できます。
Q. OCR処理で契約書の内容を検索できるようになりますか?
A. はい、高精度OCR加工でテキスト検索が可能なPDFに変換します。取引先名、契約日、金額などのキーワードで全文検索ができるようになります。
Q. 大量の契約書がありますが、対応できますか?
A. はい、1日10万枚の処理能力がありますので、大量の契約書にも対応可能です。納期はお客様のご希望に合わせて最短1営業日から調整できます。
Q. 電子化後の不要な紙はどうすればいいですか?
A. 原本保管が不要になった紙書類については、機密文書の溶解処理もお受けしています。具体的な原本処分の可否は、法定保存義務や契約条件によりますので、税理士や法務担当者にもご確認ください。
Q. まずは少量で試すことはできますか?
A. はい、書類1枚から対応可能です。無料のテストスキャンも実施していますので、品質を確認してからご依頼いただけます。
まとめ
契約書の管理は、管理部門の業務効率に直結する重要な課題です。「探すのに時間がかかる」「更新を見落とす」「リモートで見られない」——これらの問題は、電子化とOCR処理によって解決できます。
まずは現行の有効な契約書から電子化を始め、業務改善の効果を実感してみてください。「何から手をつければいいか分からない」という段階でも、スキャンプロが最適な進め方をご提案いたします。お気軽にご相談ください。