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検査成績書・品質記録の電子化ガイド|ロット番号で数秒検索できる体制のつくり方

「この製品ロットの検査成績書、出してもらえますか?」

取引先の品質監査やISO審査でこう聞かれたとき、必要な書類をすぐに取り出せるでしょうか。品質管理部門にとって、品質文書の管理は業務の根幹ですが、紙の書類が膨大に蓄積されるにつれ、「探すのに時間がかかる」「どこにあるか分からない」という状態に陥っている企業は少なくありません。

本記事では、化学メーカーや製造メーカーにおける品質文書管理の課題と、電子化によって「必要な記録をすぐ出せる」体制をつくる方法を解説します。


品質文書の管理で起きている3つの問題

1. ロット単位での書類検索に時間がかかる

品質文書は、製品ロットごとに検査成績書、原材料受入記録、工程管理記録、出荷判定記録など複数の書類がセットになっています。年間数千〜数万ロットを扱うメーカーでは、書類の総量は膨大です。

特定のロットに関する記録を求められたとき、ファイルキャビネットから該当ロットの書類を探し出すだけで数十分〜数時間かかるケースも珍しくありません。

2. 取引先ごとの品質要求に対応しきれない

化学メーカーでは、取引先ごとに提出を求められる品質文書の種類や形式が異なることが多くあります。ある取引先は検査成績書の原紙を求め、別の取引先はSDS(安全データシート)と合わせた形式を要求する——こうした個別対応を紙ベースで行うと、作業が属人的になりがちです。

3. 長期保存が必要なのに保管コストが増大する

品質文書の保存期間は、法令や取引先との契約で定められており、5年、10年、さらには製品の耐用年数に応じて数十年の保管が求められることもあります。年月が経つほど書類は増え続け、保管スペースの確保と維持にかかるコストが経営課題になっているケースもあります。


電子化で実現する品質文書の「即応」管理

ロット番号で全文検索——数秒で関連書類を一括抽出

品質文書をOCR処理付きでPDF化すれば、ロット番号、製品名、検査日付などのキーワードで全文検索が可能になります。監査の場で「ロット番号XXXX-0123の記録を見せてください」と言われても、検索窓にロット番号を入力するだけで、関連する検査成績書・工程記録・出荷記録を即座に表示できます。

製品別・取引先別の分類を柔軟に切り替えられる

電子データであれば、一つの文書を複数の分類軸で管理できます。ロット別のフォルダ構成をベースにしつつ、取引先別・製品別のビューも用意しておけば、どの角度から検索しても必要な書類にたどり着けます。紙では物理的に一箇所にしか保管できない書類が、デジタルなら複数の整理軸を持てるのが大きな利点です。

保管スペースを大幅に削減しつつ確実に長期保存できる

品質文書の電子化によって、物理的な保管スペースは劇的に削減できます。キャビネット数十台分の書類がサーバーやクラウドストレージに収まり、外部倉庫の契約を縮小・解約できたという事例もあります。デジタルデータは適切にバックアップすれば劣化の心配がなく、数十年単位の長期保存にも適しています。


品質文書の電子化を進める際の実践ポイント

現行製品の品質文書から着手する

過去の全文書を一度に電子化するのは負担が大きいため、まずは現在出荷中の製品に関わる品質文書から着手するのが現実的です。新規に発生する品質文書もデジタルで保存するフローに切り替えれば、紙の蓄積を止めることができます。

ロット番号をファイル名に含める命名規則を徹底する

品質文書の検索で最も使われるキーが「ロット番号」です。ファイル名に「ロット番号_文書種別_日付」(例:「XXXX-0123_検査成績書_20260301」)を含める命名規則を標準化しておけば、OCR検索に加えてファイル名検索でも即座にヒットするようになります。

電子帳簿保存法・ISO要件との整合を確認する

品質文書の電子保存にあたっては、電子帳簿保存法のスキャナ保存要件やISO 9001の文書管理要件との整合性を事前に確認しておく必要があります。特に、タイムスタンプの付与、変更履歴の管理、アクセス権限の設定は、法令・規格の両面で求められるポイントです。


よくあるご質問(FAQ)

Q. 品質文書が数万件ありますが、対応可能ですか?

A. はい、1日10万枚の処理能力がありますので、大量の品質文書にも対応可能です。一度にまとめてお預けいただくことも、品目単位で段階的に進めることも可能です。

Q. 機密性の高い品質情報の取り扱いは安全ですか?

A. すべての加工を自社内で完結しており、外部委託や海外加工は一切行っていません。取引先との機密保持契約がある品質文書も、安心してお任せいただけます。

Q. OCR処理でロット番号や検査値を検索できるようになりますか?

A. はい、高精度OCR加工によりテキスト検索が可能なPDFに変換します。ロット番号、製品名、検査項目名、検査値などのキーワードで全文検索ができるようになります。

Q. 納品時のフォルダ構成を細かく指定できますか?

A. はい、ファイル名の命名規則・フォルダ階層・解像度など、お客様の品質管理システムや業務フローに合わせて柔軟にカスタマイズして納品いたします。

Q. 少量でのテストは可能ですか?

A. はい、書類1枚から対応可能です。無料のテストスキャンも実施していますので、OCRの精度やスキャン品質を事前に確認してからご依頼いただけます。


まとめ

品質文書の管理は、メーカーにとって品質保証の根幹を支える業務です。「必要な記録がすぐに出せない」状態は、監査対応だけでなく、取引先からの信頼にも影響します。

電子化によって「ロット番号一つで即座に全記録を引き出せる」体制を整えることは、品質管理部門の業務効率化と、企業としての品質保証力の強化を同時に実現する投資です。

「品質文書の山をどこから整理すべきか分からない」という方も、まずはお気軽にスキャンプロにご相談ください。文書の種類・量・保存要件を踏まえた最適な電子化プランをご提案いたします。

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